私が校歌の作曲者に決定する直前の昨年の秋。私の生まれ故郷である北海道室蘭市の元小学校教諭の伊賀チヱ子先生と知り合いました。
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だめ元で校歌の作曲者に応募した時、ふと、私が小学校1年生から3年生までの3年間を過ごした室蘭市立大和小学校の校歌を思い出しました。朗々とした歌い始め、途中から突然元気な曲調に変わるという印象的な曲でした。その大和小学校は、人口減少による統廃合により、16年前に閉校してしまいました。いまだ頭の中に鳴り響く校歌。でも、楽譜がない…学校もない…。どうしても校歌の楽譜が欲しい!そうしているうちに、伊賀先生の校歌集の記事をネットで見つけました。
まず、この記事を書かれた室蘭民報に、校歌集を手に入れるにはどうしたらよいかを問い合わせました。すると、室蘭市の教育委員会を紹介されました。教育委員会からは、この校歌集を自費出版された伊賀チヱ子先生を紹介していただきました。元小学校教諭の伊賀先生は、「校歌が、廃校と共に消えてしまうと思うと残念でなりません。思いを回(めぐ)らし、これを集大成できないものかと考えました。〜校歌集のあとがきより〜」とおっしゃるように、多くの人の胸に鳴り続ける校歌を、形として残してくださる偉業を成し遂げられました。母の出身中学も廃校になったのですが、その校歌も載っていて、私が伴奏をして、母に歌ってもらうことができました。何とも言えない幸せな時間でした。
伊賀先生には、校歌の作曲者に決まった時に「楽しみにしています」と励ましてくださり、完成してからも、伊賀先生のお知り合いの声楽家の方が歌う時の注意点などを細かくアドバイスしてくださいました。そのアドバイスは、開校式の校歌指導の参考にさせていただきました。
「自分の母校の校歌を、もう一度歌いたい」「いろいろな校歌を分析したい」という私の思いが、巡り巡って、このようなご縁となって、つながりました。なんだか、奇跡のような、すごいことだと思います。
子ども達と共に歌った校歌を、廃校と共になくしたくない、残したいという使命感。実際に、市内の小中学校の校歌を集めて、編纂する情熱と意欲。会ったこともない私にエールを送り続けてくださった優しさ。
私が生きる上で大切にしている3原則(ミッション・パッション・ハイテンション)を実行されている大先輩とご縁をいただいて、私はとても幸せです。いつか、伊賀先生には、直接お目にかかってお礼が言いたいです。室蘭市立小中学校の校歌集は、私の宝物です。
このたびの真舟小学校校歌作曲がきっかけで、本当にたくさんの素敵なご縁をいただいたのだと気づくことができました。
伊賀先生からは、つい先日「お疲れなおしに、室蘭の老舗 富留屋の銘菓をどうぞ」と、この写真のお菓子をいただいてしまいました。こちらが大変お世話になったのに、ありがとうございました。

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