『いつもおそばに音楽を』
千葉県木更津市のピアノ教室 H.I.M.木更津の萩本亜矢です。
日曜日、表参道にお住まいの先生のご自宅で、奈良県の”ぽこあぽこピアノ教室”の中西美江先生のセミナーがありました。

中西先生のレッスンの特徴は、マイピアノ楽譜を使ったレッスン。先生が生徒さんの目の前で楽譜を書き、生徒さんが弾いていくレッスンです。レッスンを始めたばかりの生徒さんは、いきなり市販の教材を使わず、この五線ノートでレッスンをしていくそうです。
楽譜を読んで弾く前に、左右の手でドを弾いたり、主要3和音、いろいろな伴奏形、音階の指使いなど、短くシンプルな形で反復練習を五線ノートですることで、実際に楽譜を見て曲を弾く時に「あ!この弾き方知っている!」という状態になり、新しい曲に取り組む時の敷居を低くしているそうです。
つまり、生徒さんがつまずきやすい部分練習を楽譜を渡す前にできるようにする、ということですね。
楽譜を渡して、曲を練習している途中で「ここを部分練習しよう」となることはありますが、先に部分練習というのは目から鱗でした。
確かに、ある程度弾けるようになってから「ここの指使いは、書いてある通りの方がきれいだよ」と伝えても、直してきてくれる確率はあまり高くありません。だったら、「この指使いは肝!」という部分は、先に切り取って練習する、という方がはるかに効率的です。
また、弾きたい曲を一緒にアレンジしていくためにも五線ノートを使われていて、作曲家が試行錯誤して音楽を作り上げていく発見や喜びも感じられるというのがマイピアノ楽譜の良さだそうです。
他にも、ハノンの代わりにインヴェンションのフレーズを使うレッスンや教室経営のお話まで、生徒数150人の人気教室で生徒さんたちが愉しくレッスンを続ける秘訣を伺いました。
普段、生徒さんには、まず楽譜通りに弾いてもらうことを大事にレッスンをしていますが、いろんなアプローチがあると知りました。
まっさらな五線ノートからテクニックを磨くことも可能なんですね!
難しいところも、難しいと感じないように、短くシンプルにして生徒さんが取り組んでもらおうという、中西先生の愛から生まれたマイピアノ楽譜。
私も中西先生のようなしなやかな強みを身につけたいです。勉強になりました。

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